DOWAグループにおける低濃度PCB廃棄物

書誌事項

タイトル別名
  • Low–Concentration PCB Waste Disposal in the DOWA group
  • DOWAグループにおける低濃度PCB廃棄物処理 : 塗膜等汚染物の処理動向
  • DOWA グループ ニ オケル テイノウド PCB ハイキブツ ショリ : トマク トウ オセンブツ ノ ショリ ドウコウ
  • ―Trends in Coatings and Other Contaminants―
  • ─塗膜等汚染物の処理動向─

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説明

<p>1968年の「カネミ油症事件」を契機として,PCB(ポリ塩化ビフェニル)の毒性は広く社会に認知されるとともに,規制に係る種々の国内法が制定・施行された。現在では高濃度PCB廃棄物は中間貯蔵・環境安全事業株式会社(JESCO)の処理施設において化学的処理が進められるとともに,低濃度PCB廃棄物は民間の無害化処理認定施設並びに都道府県知事許可施設において焼却或いは分解・洗浄処理が行われている。</p><p>DOWAエコシステム㈱は,国内5拠点で低濃度PCB廃棄物を確実に無害化処理可能な体制を整備しており,各処理施設における処理品目の追加や能力の増強を実施してきた。2019年6月には,エコシステム秋田㈱において塗膜くず,紙くず等の可燃性のPCB汚染物のうち,PCB濃度が0.5%~数%程度のPCB汚染物の新たな処理方策に対応した焼却実証試験が行われた。</p><p>本稿では,DOWAエコシステム㈱グループにおける低濃度PCB廃棄物の無害化処理の取組みと,PCB廃棄物の新たな処理方策と最近の動向として,①製鋼用電気炉を用いた新たな処理方策,②課電自然循環洗浄の対象機器の拡大,③低濃度PCB汚染物の処理基準(入口基準),④PCB汚染物の新たな処理方策の各項目について紹介する。</p>

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 73 (12), 1195-1198, 2019

    紙パルプ技術協会

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