CT長径2.0 cm以下の肺結節における良悪性診断を困難とする画像所見の検討

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  • Useful Radiological Features for the Diagnosis of Pulmonary Nodules ≤2.0 cm in Diameter on Computed Tomography

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抄録

<p>目的.CTで指摘される小型肺結節において,切除不要な病変を手術するリスクが一定の割合で存在する.そこに至る理由を考察することは適切な治療を提供する上で意義がある.方法.2010年4月から2016年10月までに当院で外科的に切除された肺の結節性病変のうち,CTで最大径2.0 cm以下であった病変を対象とし,画像所見や術前検査と病理診断の関係を後方視的に検討した.結果.237名の患者より得られた270の病変が対象となった.内に凸で多角形の結節は悪性病変と良性病変とを同程度に含み,また臨床診断と病理診断が一致しない17症例中8症例を占め,特に診断困難な群と考えられた.結論.CT径2.0 cm以下の肺結節において,内に凸の多角形の形状を示す病変は特に良悪性の鑑別が困難であり,慎重な評価が必要である.</p>

収録刊行物

  • 肺癌

    肺癌 60 (1), 17-26, 2020-02-20

    特定非営利活動法人 日本肺癌学会

参考文献 (18)*注記

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