ベッド柵の色の違いが高齢者の視覚認知・着座動作に与える影響

書誌事項

タイトル別名
  • Bedrails in Different Color Affect Visual Perception and Seating Motion of Elderly
  • ベッド サク ノ イロ ノ チガイ ガ コウレイシャ ノ シカク ニンチ ・ チャクザ ドウサ ニ アタエル エイキョウ

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説明

<p>高齢者に対する新しい転倒予防策を検討する基礎データを得るため,色彩環境に着目した。健康成人に高齢者体験スーツと視覚体験ゴーグルを着用させ,3種類のベッド柵を装着したベッドへの着座時の,主観と動作を測定した。ベッド柵の色は,桃色(桃色群)と緑色(緑色群),そして通常(通常群)とした。主観調査には,VAS(Visual Analogue Scale)を用いた。動作解析は,動画解析システムを用いて,着座動作第2相で,最大前傾姿勢時の頸部と腰部の屈曲角度を測定した。結果,通常群よりも桃色群の方が視認性が高いことが明らかになった。また桃色群は,着座第2相時の頸部屈曲角度が通常群より小さいことが明らかになった。これらの事から,ベッド柵に桃色の着色を施すと,視認性が向上するため,ベッドの位置関係の確認が容易となり,姿勢の改善につながると考えられる。姿勢の改善は,バランスの改善や頸部負担を軽減させると推測されるため,転倒予防につながる可能性が示唆された。</p>

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