低濃度の脂肪酸からなるペースト状洗顔料の処方設計とその有用性

書誌事項

タイトル別名
  • Formulation Design of Pasty Facial Washes Consisting of Low-Concentration Fatty Acids and Their Effectiveness
  • テイノウド ノ シボウサン カラ ナル ペーストジョウ センガンリョウ ノ ショホウ セッケイ ト ソノ ユウヨウセイ

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説明

<p>ペースト状洗顔料は,一般的に脂肪酸塩が高濃度に配合されており,アニオン活性剤含量としては他の洗浄系製剤と比較して高く,刺激や肌荒れのリスクが高い剤型と考えられる。本研究では脂肪酸塩の配合量を減らすことによる肌に対する効果と,低脂肪酸ペースト状洗顔料の処方設計について検討を行った。ミリスチン酸カリウム水溶液による洗浄前後の角層を調べたところ,ミリスチン酸カリウムの濃度が低いと,角層水分量低下率が抑制されることが確認された。各増粘性高分子の脂肪酸塩水溶液に対する増粘挙動を調べた結果,特定の(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーが優れた増粘効率を示すことを見出し,この増粘性高分子を用いた脂肪酸配合量18%の低脂肪酸ペースト状洗顔料を作成した。この低脂肪酸洗顔料は,洗浄時の使用感を十分に満足させながら,角層水分量の低下を少なくすることが確認された。</p>

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