Comparative anatomy of nerve to the caput brave

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  • 二頭筋短頭支配神経比較解剖学的考察

Abstract

<p>大腿二頭筋短頭支配神経の形態的意義を考察する目的で、ゴリラ(霊長類研究所→県立新潟看護大関谷教授Gg-VII) 1側、霊長類研究所のニホンザル(KUPRI 7704Mff)1側、リスザル(020523-01)2側について肉眼解剖学的観察を行った。ゴリラ大腿二頭筋は長頭と短頭に分かれ、長頭には坐骨神経(Ish)の脛骨神経部(Ti)、短頭にはIshの総腓骨神経部(F)からの枝が進入していた。また坐骨結節から起始し、大腿骨後面に停止する筋が存在し、支配神経は下殿神経(Gi)であった。仙骨神経叢において、二頭筋長頭枝はTi本幹より腹側に位置した。短頭枝はF本幹の背側、Giと同じ層に位置し、短頭枝から分枝し付近の骨膜に分布する神経はFの背側でGiより腹側に位置していた。ニホンザルの大腿後面外側に位置する筋は、坐骨結節から起始し腸脛靭帯、腓骨頭および下腿筋膜に停止する筋のみであり、起始部付近にはIshの Tiが進入し、下腿筋膜停止付近にはIshの Fからの枝が進入していた。しかし、筋枝はTiからの枝のみで、Fからの枝はこの筋を貫く皮枝となっていた。仙骨神経叢でのこの筋を支配するTiからの神経はTi本幹より腹側から分枝していた。Fからの枝はF本幹より背側、Giより腹側に位置した。リスザル大腿後面外側にはニホンザルと同じ起始停止を持つ筋が存在した。この筋の内側に大殿筋から起始し下腿筋膜に停止する筋(G-F)が存在した。この筋は IshのFからの枝によって支配され、この枝はGiと同じ層序に位置した。リスザルG-Fおよびゴリラ二頭筋短頭を支配する筋枝はGiと同じ層序に位置し、2つの筋は近い筋であることが示唆された。ゴリラで骨膜に分布する知覚枝とニホンザルでFから分枝する皮枝の層序はF本幹とGiの間に位置していた。ニホンザルでFから分枝する皮枝の経路はゴリラでも骨膜に分布する知覚枝として存在し、短頭枝はGiと同じ層序に位置する神経がこの経路を利用したものであることが示唆された。本研究は京都大学霊長類研究所共同利用研究にて行われた。</p>

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390002184884700416
  • NII Article ID
    130007813507
  • DOI
    10.14907/primate.35.0_49_2
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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