鉄(VI)酸カリウムを用いた水および土壌試料中の亜ヒ酸の不溶化に関する研究

  • 川村 有海
    岩手大学大学院総合科学研究科地域創生専攻
  • 福士 幸太
    岩手大学理工学部システム創成工学科社会基盤・環境コース
  • 石川 奈緒
    岩手大学 理工学部システム創成工学科社会基盤・環境コース
  • 笹本 誠
    岩手大学 技術部
  • 伊藤 歩
    岩手大学 理工学部システム創成工学科社会基盤・環境コース

書誌事項

タイトル別名
  • INSOLUBILIZATION OF ARSENITE IN WATER AND SOIL SAMPLES USING POTASSIUM FERRATE
  • テツ(Ⅵ)サン カリウム オ モチイタ ミズ オヨビ ドジョウ シリョウ チュウ ノ アヒサン ノ フヨウカ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

<p> 湿式の化学的方法による鉄(VI)酸カリウム(K2FeO4)の生成を試み,その最適条件のもとで純度が70%程度の粉末を得ることができた.また,K2FeO4とFeCl3の溶液を用いて水および土壌試料中における亜ヒ酸の酸化・不溶化実験を行った.水試料では,K2FeO4溶液の添加により亜ヒ酸がヒ酸に酸化されることを示し,さらにFeCl3溶液と比べてより低いFe添加量でAs濃度を水質環境基準値(0.01mg/L)未満に低減できた.一方,土壌試料では,土壌の汚染に係る環境基準値(溶出濃度0.01mg/L)を超過する亜ヒ酸が検出されたが,K2FeO4溶液ではFeCl3溶液より低いFe添加量で基準値を満たし,As(III)を不溶化できる可能性が示された.さらに,Fe添加の有無での土壌試料について改良BCR法による逐次抽出を行った結果,K2FeO4による不溶化によって再溶出の可能性がある還元性画分を低減できることが分かった.</p>

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