切り干し大根におけるノシメマダラメイガの発育と産卵選好性

書誌事項

タイトル別名
  • Development and oviposition preferences of the Indian meal moth, <i>Plodia interpunctella</i> (Hübner) on dried radish
  • キリボシ ダイコン ニ オケル ノシメマダラメイガ ノ ハツイク ト サンランセン コウセイ

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抄録

<p>形状の異なる切り干し大根(輪切り,千切り,割り干し)におけるノシメマダラメイガの発育を,温度25°C,相対湿度60%,日長:明期16 h,暗期8 hの条件で調べた.その孵化幼虫から羽化までの平均発育日数は,輪切りでは34.8±0.3日,千切りでは37.0±0.4日,割り干しでは40.9±0.4日であり,それぞれ有意に異なっていた.これらの発育日数は,生きた本種幼虫が切り干し大根から発見された場合,その混入時期推定の目安になると思われる.同じ条件で玄米での平均発育日数は35.8±0.5日であり,切り干し大根の輪切りや千切りとは差がなかった.切り干し大根(割り干し)と玄米で発育した本種雌成虫の産卵選好性を,玄米と切り干し大根を対象にして調べたところ,いずれも切り干し大根に対して産卵する割合が有意に高かった.今回の発育や産卵選好性の試験結果から,切り干し大根は本種の食害や混入を受けやすいと考えられ,その管理・保管には注意する必要がある.</p>

収録刊行物

  • ペストロジー

    ペストロジー 34 (1), 19-22, 2019-03-25

    日本ペストロジー学会

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