尿管ステントおよびSUB設置後に尿路感染を認めた猫3例

書誌事項

タイトル別名
  • Urinary Tract Infections after Ureteral Stent or Subcutaneous Ureteral Bypass (SUB)  Placement in Three Cats
  • ニョウカン ステント オヨビ SUB セッチ ゴ ニ ニョウロ カンセン オ ミトメタ ネコ 3レイ

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説明

<p>当院において,尿管ステントおよび皮下尿管バイパス(SUB) systemにより治療を実施した猫の尿管閉塞症例のうち,術後に長期尿路感染を経験した3症例について検討した。各症例はステントの使用の後にSUBを使用,もしくは当初よりSUBとステントを併用していた。ステントに起因する比較的症状の強い慢性尿管炎を発症した1症例においては,その後のSUBへの移行により見た目の臨床症状は改善したが,感染の完全な沈静化は不可能であった。臨床症状を示さない初期の感染2例に関しては,感受性試験に基づく積極的な抗菌治療により改善したものの,その後1例は再度尿路感染を発症し,根治は困難であった。今回の症例からはデバイスを用いて上部尿路の感染を認めた場合,根治が不可能な可能性が高いと思われる。デバイスの使用は猫の尿管閉塞に対するアプローチの短期的な補助となることは明らかであるが,長期的な合併症に対する更なる検討は必要と思われた。</p>

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