山岳トンネル掘削ずり処分場内の重金属の挙動把握に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Leaching behavior of heavy metals in excavated rocks
  • -Data analysis by in-situ permeability test and numerical calculation-
  • ‐実現場における透水試験および数値解析に基づいたデータ分析‐

抄録

<p>重金属類含有ずりの埋立処分場の適正な遮水方法の提案においては,埋立後の短期・長期溶出現象を高精度に把握することが重要であり,実規模の重金属類の物理・化学的挙動を数値解析でモデル化した移流・拡散シミュレーションが有効である。また,従来は盛土前の一部試料の分析結果から最大溶出可能量を設定・評価しており,実現場の盛土内部全体の溶出挙動把握を試みた事例は極めて少ない。本報では,実現場で実施した埋立後のボーリング調査から,重金属類の溶出特性や透水特性など,モデル化に必要な基礎性状を検証した。溶出特性では,盛土内部の平均溶出量は地山に対して2割高い値を示し標準偏差は半分程度であった。原位置不飽和透水試験では,測定地点や試験条件により浸透性に差が見られたが,浸潤面の先端ではサクションの僅かな変化で透水性が急激な変化を表すような特徴で一致した。</p>

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参考文献 (1)*注記

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