高蔵寺ニュータウンの開発と地形改変

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タイトル別名
  • Landform Transformation by Development of Kozoji New town
  • コウゾウジ ニュータウン ノ カイハツ ト チケイ カイヘン

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抄録

<p>本稿は,愛知県春日井市東部の丘陵に建設された高蔵寺ニュータウンについて,その開発自体と,その過程においてなされた地形改変とを紹介するものである.1959 年当時と2002 年現在の都市計画図を入手し,それぞれの地図に50m メッシュを設定して,範囲内の標高分布を読み取ったり,両地図での標高の差分すなわち標高変化を求めることで,ニュータウンの開発に伴う地形変化を明らかにしたりすることを目指した.その結果,ニュータウンの範囲の大部分は埋め立て・盛り土によって造成された可能性があることが明らかとなった.とくに,本来の地形を活かすために,もともと谷であったところに設けられている傾向のある自動車用道路沿いが,実際には埋め立てによって造成されている可能性が高いことが明らかとなった.こうした造成は地盤の弱い箇所を生むが,住民の多くはそうした造成過程を知らず,地震などの災害時への対応が懸念される.</p>

収録刊行物

  • 都市地理学

    都市地理学 4 (0), 51-61, 2009-03-15

    日本都市地理学会

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