呼吸困難を生じた新生児下咽頭梨状窩瘻の1例

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タイトル別名
  • A case of pyriform sinus fistula in neonate with dyspnea

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<p>下咽頭梨状窩瘻は下咽頭梨状窩より甲状腺近傍に向かう瘻管であり,幼少期以降に反復する頸部感染を契機に発見されることが多い。新生児期に発症した場合(以下,新生児梨状窩瘻)は,頸部腫脹や呼吸症状が主訴となる。根治治療は頸部外切開による瘻管摘出術が第一選択とされるが,近年では経口腔操作による瘻孔焼灼術が行われ,頸部外切開手術を回避する例が報告されている。しかし本邦において新生児梨状窩瘻に瘻孔焼灼術を実施した報告はない。今回我々は,生後5日で急速に増大する左頸部腫瘤と呼吸困難を生じた新生児梨状窩瘻に対し,経口腔的化学的瘻孔焼灼術にて治療を行った症例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する。</p>

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