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説明
<p>【はじめに】内反肘の治療は矯正骨切り術が基本となるが3次元的な変形を評価することは困難である.今回著者らはPatient-Matched Instrument(PMI)を用いて3次元的な矯正骨切り術を行うことができた症例を経験したので報告する.【症例】12歳男児,主訴は左肘痛.下校中に転倒して左手を地面について受傷し近医にて左上腕骨外側顆骨折を指摘され当院紹介受診となった.既往歴として7歳の時に左上腕骨顆上骨折で近医にて保存加療をうけ,内反肘を生じていた.Carrying angleは205°と高度の内反変形を呈しておりPMIを用いて3次元的な矯正骨切り術を行った.術後合併症として尺骨神経麻痺を起こしたが術後1年5か月時麻痺は回復しCarrying angleは205°から170°に改善し左右差はなくなった.【考察】PMIを使用すれば3次元的な矯正骨切り術が正確に簡便に行うことができ,有効な方法と考える.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 69 (1), 137-140, 2020-03-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390003825178108672
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- NII論文ID
- 130007837897
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可