この論文をさがす
説明
<p>髄内釘ASULOCK®は,ラグスクリューに加えて3本のピンやスクリューを近位骨片に挿入でき,近位骨片を強固に固定できる.今回,大腿骨転子部骨折に対してASULOCK®を用いた手術成績を検討した.対象は24例で男性5例,女性19例,平均年齢83歳(64~99歳),平均観察期間は24週(4~49週)であった.中野3D-CT分類TypeⅠの2-partAは4例,3-partAは5例,3-partBは3例,4-partは9例で,TypeⅡ は3例であった.手術時間は平均102分(61~134分),術後単純レントゲン像の正面像では外方型はなかったが,側面像で髄内型を3例に認めた.スライディング量は平均2.7 mm(0~12 mm)であった.遷延癒合を6例,ピンのカットアウトを1例に認めた.ASULOCK®使用例では,整復良好例でも合併症が多く,十分な整復による良好な骨性コンタクトが重要であると考えた.</p>
収録刊行物
-
- 整形外科と災害外科
-
整形外科と災害外科 69 (2), 329-332, 2020-03-25
西日本整形・災害外科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390003825178182912
-
- NII論文ID
- 130007837968
-
- ISSN
- 13494333
- 00371033
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可