成人T細胞白血病・リンパ腫とEpstein-Barr virus陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫のcomposite lymphoma

書誌事項

タイトル別名
  • Composite adult T-cell leukemia/lymphoma and Epstein-Barr virus-positive diffuse large B-cell lymphoma
  • 症例報告 成人T細胞白血病・リンパ腫とEpstein-Barr virus陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫のcomposite lymphoma
  • ショウレイ ホウコク セイジン Tサイボウ ハッケツビョウ ・ リンパシュ ト Epstein-Barr virus ヨウセイビマンセイ ダイ サイボウガタ Bサイボウ リンパシュ ノ composite lymphoma

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抄録

<p>Human T-cell leukemia virus type I(HTLV-1)キャリアや成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)は免疫不全を来すことが知られているが,Epstein-Barrウイルス陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫発症(EBV陽性DLBCL)との合併の報告は少ない。今回,サイトメガロウイルス網膜炎を発症したHTLV-1キャリアに,網膜炎の治療中に肝臓腫瘍が出現し,生検の結果,ATLとEBV陽性DLBCLのcomposite lymphomaと診断した症例を経験した。化学療法開始前には肺クリプトコッカス症,侵襲性肺アスペルギルス症の合併を認めた。化学療法を行ったが,CMV抗原血症や敗血症の合併を繰り返し,最終的に敗血症で死亡した。日和見感染症を合併したHTLV-1キャリアでは,ATLのみならずEBV陽性DLBCLの発症および感染症の管理にも注意が必要である。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 61 (4), 305-311, 2020

    一般社団法人 日本血液学会

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