思考ツールによって可視化された思考の比較による学習過程の分析
書誌事項
- タイトル別名
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- ―中学校2年「天気とその変化」の授業分析―
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説明
<p>本研究は考察段階における学習過程に注目し,思考ツールを用いた考察内容がどのように変化していくのかを分析することを通して,思考ツールの活用の在り方を明らかにすることを主な目的とした.具体的には,思考ツールを活用した上で,連続する2時間の学習におけるそれぞれの考察場面での話し合いの方法を変えた授業を実施した.その方法とは,「班活動→全体共有」と「個人→班活動→全体共有」という2つの学習過程であった.これらの学習過程と思考が可視化された生徒の記述を比較することで,どちらの学習過程が効果的に思考ツールを活用できるのかを検討した.その結果,効果的に思考ツールを活用できた学習過程は「個人→班活動→全体共有」であった.「個人→班活動→全体共有」では,個人で自分の考えを確立することができた上で,班活動に臨むことができた.この学習過程の方が,言語を捨象し,全体共有でまとめるための言語の選択ができた,言語の統一性ができていた,などが顕著に見られた.このことにより,個人思考を十分行うことによって,思考ツールをより効果的に活用できることが明らかとなった.</p>
収録刊行物
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- 日本科学教育学会研究会研究報告
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日本科学教育学会研究会研究報告 34 (8), 1-4, 2020-05-23
一般社団法人 日本科学教育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390003825181913728
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- NII論文ID
- 130007844894
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- ISSN
- 18824684
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可