妊娠・産後の骨盤痛が歩行に及ぼす影響:システマティックレビュー

  • 坂本 飛鳥
    西九州大学リハビリテーション学部
  • 星 賢治
    広島国際大学大学院医療・福祉研究科医療工学専攻 かとう整形外科スポーツ運動器クリニック
  • 岸川 由紀
    西九州大学リハビリテーション学部
  • 田中 真一
    西九州大学リハビリテーション学部
  • 蒲田 和芳
    広島国際大学大学院医療・福祉研究科医療工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • How does pregnancy-related pelvic girdle pain impact on gait in pregnant/postpartum women?
  • ニンシン ・ サンゴ ノ コツバンツウ ガ ホコウ ニ オヨボス エイキョウ : システマティックレビュー
  • A systematic review
  • システマティックレビュー

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説明

<p>[目的]妊娠・出産に関連する骨盤痛が妊娠中・産後女性の歩行に及ぼす影響を,文献レビューにより明らかにすることを目的とした。[方法]6つの文献データベースとハンドサーチにて検索した論文について,採択基準(妊娠期または産後の骨盤痛を有する女性の歩容の特徴)をもとに,該当論文を1)歩行速度,2)歩隔・歩幅・歩行周期,3)骨盤-胸郭,体幹,股関節,COP の3つの項目について整理した。文献の評価にはRisk of Bias Assessment Tool for Nonrandomized Studies (RoBANS)を使用した。[結果]採択論文は6編であった。6編より,妊娠中に骨盤痛があると歩行速度は低下し,歩幅は短く,両脚支持期の延長を認めたが,歩隔には有意差を認めなかった。胸郭・骨盤回旋の動きは増大し,骨盤の前後傾と股関節伸展可動域は減少した。[結論]妊娠中に骨盤痛があると顕著な歩容の変化が生じる。一方,産後における骨盤痛の歩容への影響は不明である。</p>

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参考文献 (24)*注記

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