コロイド結晶の構造色を応用したタマムシ塗工プロセス

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タイトル別名
  • A Jewel Beetle Coating Process by Structural Color of Colloidal Crystal

抄録

<p>バイオミメティクスのアプローチでタマムシの構造色を模倣する塗工プロセスを開発している.単分散コロイド粒子が自己集積で3次元に規則配列すると可視光のブラッグ回折によって構造色が発色する.粒子径,粒子間隔,屈折率を調整することで青から赤まで,多彩な構造色を設計できる.また,フラットな基板だけでなく凹凸や湾曲のある3次元表面にコロイド結晶薄膜の塗工が可能である.ラボレベルで80 L相当のポリスチレン懸濁液を調製し,A3スケールの対象物への塗工できることを示した.また,塗工後のサスペンションはリサイクル可能で,コロイド結晶成膜も室温付近で成膜する.有害物質を含まない汎用素材でエネルギー消費の少ない環境負荷の少ない新しい構造色の塗工技術として期待できる.課題として良好な構造色を発色するコロイド結晶の成膜に長時間が必要なため,量産プロセスに改善が必要である.</p>

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参考文献 (4)*注記

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