LC-MS vs NMR メタボロミクスの分析手法を比較
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- 中野 扶佐子
- 丸善製薬㈱研究開発本部
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抄録
生薬は天然の動植物を基原とするため,その生物種の同定は品質管理のために重要である.生物種の同定を行うための手法としては,従来,生物の指標成分をターゲットとした分析が主であったが,交雑種や近縁種との区別が困難な場合も多い.そこで近年,生薬含有成分の網羅的解析に基づくメタボロミクスの応用が試みられている.本稿では,ミカン属植物の果実や果皮を基原とする5種の生薬(キジツ,トウヒ,チンピ,キッピ,セイヒ)についてLC-MSとNMRを用いたメタボロミクスを行い,生薬の基原を特徴づける成分を同定するとともに,各分析手法の比較を行ったTsujimotoらの報告を紹介する.<br>なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.<br>1) Tsujimoto T. et al., J. Nat. Prod., 82, 2116-2123(2019).<br>2) Tsujimoto T. et al., J. Pharm. Biomed. Anal., 161, 305-312(2018).
収録刊行物
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- ファルマシア
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ファルマシア 56 (6), 564-564, 2020
公益社団法人 日本薬学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390003825184525952
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- NII論文ID
- 130007850115
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- ISSN
- 21897026
- 00148601
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可