新潟県における越冬後追肥と止葉抽出期追肥の増量がオオムギ品種「はねうまもち」の収量・品質に及ぼす影響

  • 島崎 由美
    農研機構 中央農業研究センター 北陸研究拠点
  • 関 昌子
    農研機構 中央農業研究センター 北陸研究拠点

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Increased Nitrogen Topdressing after Winter and at the Flag Leaf Emergence Stage on Grain Yield and Quality of Waxy Barley Variety ‘Haneumamochi’ in Niigata Prefecture
  • ニイガタケン ニ オケル エットウ ゴ ツイヒ ト シヨウ チュウシュツキ ツイヒ ノ ゾウリョウ ガ オオムギ ヒンシュ 「 ハネウマ モチ 」 ノ シュウリョウ ・ ヒンシツ ニ オヨボス エイキョウ

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説明

オオムギの硝子率は多肥栽培で高くなるため,うるち性オオムギでは施肥量を抑えて栽培されていた.もち性オオムギはうるち性に比べて硝子率が低いため,多肥栽培で品質を下げずに増収が期待できる.また,温暖地の麦類栽培において開発された後期重点施肥法は,増収する一方硝子率が高くなる.そこで本研究では,もち性オオムギ「はねうまもち」を用い,越冬後追肥と止葉抽出期追肥を倍量にすることで後期重点施肥とした多肥栽培の新潟県への導入を検討した.その結果,多肥栽培は慣行栽培よりも9.9~18.2%増収したが,硝子率は基準値を大きく下回り,新潟県で「はねうまもち」の多肥栽培は品質を下げずに増収することを実証した.

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