戦後の国際社会における「女性の人権」の発見とそれに対する認識の変遷

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タイトル別名
  • The Post-WWII Discovery of Women’s Human Rights in International Society and Shifts in Its Recognition
  • センゴ ノ コクサイ シャカイ ニ オケル 「 ジョセイ ノ ジンケン 」 ノ ハッケン ト ソレニ タイスル ニンシキ ノ ヘンセン

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抄録

国連の創設に伴って世界人権宣言が生まれ、人権の認識が戦後初めて世界に広まった。また、1960年代には開発における女性という視点が誕生し、同時にアメリカで人種差別撤廃運動や反戦運動に刺激された市民運動である、第二波フェミニズムが生まれた。これらが基盤となって、1975年からは、女性を取り巻く問題を話し合う世界女性会議が国連主催で開かれることになった。その後、国際社会における議論は、それまでの女性をテーマにした国際会議という形から、女性に深く関わる個別イシューのなかで女性という存在を取り上げるという潮流へと変化してきた。そして、1995年に開かれた第4回世界女性会議で、女性の人権という新しい概念が、女性に対する暴力や性の自己決定等の諸課題とともに初めて国際社会のなかで認識されることになった。本稿では、これらの潮流の変遷を、草の根の活動家たちの視点から分析し、ジェンダー主流化という現在の潮流に至る背景を明らかにしようとしている。

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