想像と創造のスポーツ・ナショナリズム --文化オリンピアードとTOKYO2020 エンブレム騒動を題材に--

書誌事項

タイトル別名
  • <論考> 想像と創造のスポーツ・ナショナリズム --文化オリンピアードとTOKYO2020 エンブレム騒動を題材に--
  • ソウゾウ ト ソウゾウ ノ スポーツ ・ ナショナリズム : ブンカ オリンピアード ト TOKYO2020 エンブレム ソウドウ オ ダイザイ ニ

この論文をさがす

抄録

type:01 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper

「ニッポン!」と「日本」は違うものだろうか。イギリスは,なぜ五輪ではUKではなく「ブリテン」を掲げるのか。B.アンダーソンとM.ビリッグのナショナリズム概念を援用しながら,2012年ロンドン大会における「ブリティッシュネス」のマルチカルチャリズムからダイバーシティーへの意味変容,TOKYO2020エンブレム騒動で明らかになった高関与な文化非エリート層の能動的なナショナリズム行動,追いつき型スポーツ・ナショナリズムのエンターテイメント化などの事例に対して,マーケティング・コミュニケーションの視点も加えてアプローチする。全員参加で「夢の時代」の再現を目指す2020年東京大会のビジネス的にも中心アイコンになるはずだった旧エンブレムの採用失敗は,ナショナリズム表現を文化エリート層が寡占的かつ談合的に創造できた時代の終焉を象徴する出来事となった。ナショナリズムは想像させるものから創造を楽しむものへと変わろうとしている。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ