病院勤務医に対する委員会業務の意識と実態の調査

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タイトル別名
  • Survey on the consciousness of doctors working in a hospital and the actual condition of committee operations
  • ビョウイン キンムイ ニ タイスル イインカイ ギョウム ノ イシキ ト ジッタイ ノ チョウサ

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抄録

<p> 新田塚医療福祉センターに勤務する医師48名に対し、委員会業務に対する意識をアンケート調査し、実態と絡めて検討した。31名の医師が延べ87委員会に所属していた。延べ81名(委員長30名、委員51名)から回答を得た。委員会業務を負担と回答したのは全体の42.0%で、特に委員長は70.0%と高率だった。委員会業務負担軽減の工夫をしていると回答したのは全体の24.7%で、特に委員長は56.7%と高率だった。61.8%の医師が委員を交代したいと回答した。委員会業務時間は年間平均29.5時間で、特に委員長は61.4時間と長かった。委員会業務時間と委員会業務負担は相関が見られたが、委員の交代とは相関がなかった。病院勤務医は、委員会の必要性は理解しているが、委員会活動が日常業務の負担の大きな要因となっている。そして、負担と思っている以上に委員を交代したいと思っている。しかし、委員長は高率に負担と回答したが、委員会出席率は高く、交代したいのは半数だった。診療業務に直結した委員会というのもあり、委員会業務に使命を感じていると思われる。委員会業務を軽減するために、医師事務作業補助者を有効に活用したり、他の委員会や部署と調整したりする必要がある。また、疲弊させないために、インセンティブを与えるのも一つの方法である。</p>

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