非侵襲的陽圧換気療法機器安全使用のための医療機器教育の実施とその効果

  • 本手 賢
    独立行政法人国立病院機構旭川医療センター 医療安全推進部会
  • 厚谷 卓見
    独立行政法人国立病院機構仙台医療センター
  • 藤兼 俊明
    独立行政法人国立病院機構旭川医療センター 医療安全推進部会
  • 黒田 健司
    独立行政法人国立病院機構旭川医療センター 医療安全推進部会
  • 西村 英夫
    独立行政法人国立病院機構旭川医療センター

書誌事項

タイトル別名
  • Medical equipment education regarding the noninvasive positive pressure ventilation apparatus
  • ヒシンシュウテキ ヨウアツ カンキ リョウホウ キキ アンゼン シヨウ ノ タメ ノ イリョウ キキ キョウイク ノ ジッシ ト ソノ コウカ

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抄録

<p> 人工呼吸器に係る合併症や事故は時として致死的であり、安全使用のための知識や技術の修得が必須である。国立病院機構旭川医療センターの障害者自立支援病棟では、神経・筋疾患患者に対して常時10台前後の非侵襲的陽圧換気療法(NPPV:noninvasive positive pressure ventilation)機器が稼働している。そこで、NPPV機器の安全性向上を目的として管理マニュアルを作成し、それを基に当該病棟看護師に対して医療機器(ME:medical equipment)教育を行った。 ME教育実施前2年間に14件だったNPPV関連のインシデントが、実施後2年では1件と減少した。しかし、ME教育を実施してから約2年後に知識・技術を確認する試験を行ったところ、個人正答率および試験問題の正答率が50%に満たないものがあった。この結果から、表面上はインシデントとして発生していなくとも、医療事故が発生する可能性は潜んでいると考えられ、医療事故予防のためには、講習などのME教育と合わせて定期的に知識・技術を確認する試験を実施することが必要と考えられた。</p>

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被引用文献 (1)*注記

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