静岡県におけるチャ斑点細菌病の発生

書誌事項

タイトル別名
  • Occurrence of Bacterial Spot Disease of Tea Caused by <i>Acidovorax valerianellae</i> Gardan, Stead, Dauga and Gillis 2003 in Shizuoka Pref.
  • シズオカケン ニ オケル チャ ハンテン サイキンビョウ ノ ハッセイ

この論文をさがす

抄録

<p>2015年 (平成27年) 10月に,静岡県内でチャの1系統の葉に赤紫色斑点を生ずる病害が観察された。一見したところ,症状はPseudomonas syringae pv. theaeによるチャ赤焼病の症状に類似していた。しかし,チャ赤焼病に比して斑点の輪郭が不明瞭な点,斑点周囲の水浸状部位が狭い点で違いがあった。また,赤焼病の初期病徴に多い葉柄での発生が見られなかった。そこで,病原菌の分離・培養および人工接種試験ならびに生理学的性状の試験と16S rRNA遺伝子解析による病原菌の同定を行った。その結果,Acidovorax valerianellaeによるチャ斑点細菌病であることが明らかとなった。本病が鹿児島県以外で発生したのは,これが初めてである。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ