原発不明頭頸部癌加療中の昼夜逆転を呈した睡眠障害と疼痛コントロールに漢方薬が奏効した1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of the Night Owl and Cancer Pain of Patient with Advanced Cancer Successfully Treated with Kampo
  • 臨床報告 原発不明頭頸部癌加療中の昼夜逆転を呈した睡眠障害と疼痛コントロールに漢方薬が奏効した1例
  • リンショウ ホウコク ゲンパツ フメイ トウケイブガン カリョウ チュウ ノ チュウヤ ギャクテン オ テイシタ スイミン ショウガイ ト トウツウ コントロール ニ カンポウヤク ガ ソウコウ シタ 1レイ

この論文をさがす

抄録

<p>癌患者の不眠は頻度の高い苦痛症状のひとつであり,特にベッド上臥床になりがちな進行癌患者においてしばしば昼夜逆転の睡眠障害がみられる。このような状態はますます患者本人の QOL の低下を招く可能性がある。今回,我々は入院加療中の進行癌患者の昼夜逆転睡眠障害と疼痛コントロールに漢方薬が有用であった症例を経験したので報告する。 <br>症例は53歳,女性で,全身転移のある頭頸部癌患者。入院加療中に昼夜逆転呈の睡眠障害が出現し,気鬱にて麻黄附子細辛湯と桂枝加竜骨牡蛎湯を処方したところ奏効した。また,その後茯苓飲合半夏厚朴湯,排膿散及湯の内服によりレスキューの使用頻度が減少し,疼痛コントロールとしても漢方薬が有効であった。</p>

収録刊行物

参考文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ