下水処理水で栽培した高タンパク米を用いた産卵鶏の飼育試験

書誌事項

タイトル別名
  • EXPERIMENT ON LAYER FEEDS COMPRISING OF PROTEIN-RICH RICE CULTIVATED BY TREATED MUNICIPAL WASTEWATER

抄録

<p> 都市下水処理水の連続灌漑で栽培された粗タンパク質含有率の高い飼料用米を用いて,産卵鶏の飼育試験を行った.トウモロコシと大豆粕を主体とする一般的な配合飼料に対して,トウモロコシを高タンパクな下水処理水栽培米で置き換える一方で大豆粕の割合を低減した配合飼料を試験に用いた.その結果,産卵成績も卵質成績もほぼ同等であり,下水処理水栽培米は,産卵鶏の飼育においてトウモロコシに代わるエネルギー源として利用できる上に,タンパク質源としての大豆粕を約3割削減でき,副資材のふすまの使用量増加を考慮しても飼料コストを削減できることが分かった.さらに,得られた鶏卵の食味を調べる官能試験では,下水処理水栽培米の産卵鶏への多給与はゆで卵の風味を弱めたが,卵の食感や味,後味などに対しては明確な影響は見られなかった.</p>

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