コンピューター支援型顕微鏡システムを用いた抗核抗体測定の基礎的検討2
書誌事項
- タイトル別名
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- Basic study of anti-nuclear antibody diagnosis using a system for computer-aided immunofluorescence microscopy: Anti-nuclear antibody diagnosis using a system for computer-aided immunofluorescence microscopy
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抄録
<p>従来の抗核抗体/間接蛍光抗体法(indirect immunofluorescence assay for antinuclear antibody; FANA)の複雑な工程と目視判断の課題を解決すべく,2016年我々はコンピューター支援型顕微鏡システムEUROPattern Cosmic間接蛍光抗体法分析装置(以下,EPA)を導入した。しかし,EPAの予測抗体価と染色型の判定一致率は目視判定と乖離があったためすべて判定結果を自動化できなかった。EPAによる撮影画像に対する予測抗体価と画像の目視抗体価の一致率に関して,2016年時の導入時のκ係数=0.762で2019年時におけるκ係数=0.891であった。κ係数の差の検定でp < 0.01で有意に向上した。2016年時スペックルド型,ヌクレオア型とセントロメア型の判定一致率に関してκ係数の差の検定はそれぞれp < 0.05,p < 0.01,p < 0.001と有意に向上した。ホモジニアス型とスペックルド型の予測判定が弱陽性から陰性に改善されることが課題である。今後,更なるバージョンアップによる判定システムの精度を向上させた自動予測判定システムの開発に期待したい。</p>
収録刊行物
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- 医学検査
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医学検査 69 (3), 403-407, 2020-07-25
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390003825201211008
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- NII論文ID
- 130007880023
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- ISSN
- 21885346
- 09158669
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可