保育者養成における身近な森林環境の活用ー公園の可能性ー

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タイトル別名
  • The practical use of the forest environment in an early childhood care and education course

抄録

<p>昨今園庭を持たない保育園が増えており、それをデメリットと捉えられていない様子もある。それは、園近隣の公園への散歩が意義のある保育と捉えられているからである。園によっては様々な公園に出掛けられることができ、遊具や植生等がもたらす幼児への刺激が園庭のように固定化してしまわない。また、公園に行く過程でも、地域や四季の変化に子どもたちの関心が高まることが期待できる。そのような状況を踏まえ、保育者養成校において公園で実習を行うことは意義があると考え、「お散歩実習」と題し授業で取り入れている。その授業を受講している学生195名中103名が「自然の事物(虫や植物等)で苦手なものがある」と回答しており、虫や植物への苦手意識は、実践の様子においても顕著にみられた。当校は仙台駅の東口に立地し、授業で活用している公園はビルに挟まれるように立地している。そこには、ケヤキ、サクラ、ヒマラヤスギ、イチョウ等が四季折々の姿を見せており、そこに鳥や昆虫が集まってくる。そのように街中という立地ながら、園庭にはない多様な植生を持つ公園は、保育の場として、保育者を養成する環境として多くの可能性を持つことが示唆された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390003825201560320
  • NII論文ID
    130007880546
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_237
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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