踏圧下で生育したグイマツ雑種F<sub>1</sub>苗木の根系応答

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タイトル別名
  • Responses of root systems in hybrid larch F<sub>1</sub> seedlings grown under compacted soil

抄録

<p>土壌物理性は根の発達を抑制し、植生や植樹苗木の成長を制限する一方、根系の発達には土性回復の効果が期待される。多くの先行研究において、ハンノキ属等の植栽例から、根系を介した土壌物理性の変化が報告されてきた。一方で、踏圧土壌に植栽された針葉樹苗木の根系応答を、土壌物理性の回復要因として評価した事例は非常に限られており、踏圧下で生育した苗木の根系発達についても定量的な理解が不足している。ここで、北海道のカラマツ人工林では、グイマツ雑種 F1(以下、F1)による再造林が期待されているが、踏圧がF1苗木の生育に与える影響も懸念される。そこで著者らは、植栽当年の土壌窒素条件を考慮した踏圧土壌において、植栽した2年生F1苗木の成長を追跡した。</p><p>本研究では、踏圧土壌に植栽された苗木の根系発達に着目し、(1)踏圧下で生育したF1苗木の根系が細根に偏って発達すること、(2)富窒素条件下では細根発達が更に促進されることを予想した。また踏圧下における細根の発達は、共生菌の感染と相互に影響している。今回の発表では、踏圧下で生育したF1苗木の根系発達、また根圏微生物環境との関係について議論する。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390003825201596160
  • NII論文ID
    130007880605
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_339
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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