人材育成か、労働者教育・エンパワーメントか

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タイトル別名
  • Cultivation or Education / Empowerment for the forestry expert ?

抄録

<p>経済センサスによれば、2012年から2016年のあいだに素材生産(素材生産業と林業サービス業)の労働生産性は31.2%増大し、製材(造作材・合板・建築用組立材料製造業)でも30.5%増大した。一方で、一人あたり給与は17.1%・9.2%の上昇に留まる(物価上昇を考慮しない場合)。設備投資額が拡大し(製材では158.4%)、労働分配率が縮小しているためである。とくに素材生産の一人あたり給与(役員含む)は、増えたとはいえ平均219万円/人ときわめて低い。林業の「人材不足」を解消するためには労賃を引き上げる必要があるが、労働生産性を向上させる「人材育成」は迂回的な手法であり時間を要する。労賃は労使間の力関係によって決まるため、「人材不足」を解消するには、労働者をエンパワーメントし部門間の利潤移転を実現する必要があると考える。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390003825201613056
  • NII論文ID
    130007880627
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_287
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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