林床における福島原発事故由来の放射性セシウム存在量の偏在性と形成要因
書誌事項
- タイトル別名
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- Factors controlling heterogeneity of Fukushima accident-derived radiocesium at forest floor
説明
<p>本研究では、福島県内のスギ林及び落葉広葉樹林を調査対象林に選定し、樹冠通過雨、樹幹流及び落葉落枝を定期的に採取し、それらに含まれる放射性セシウム濃度をゲルマニウムガンマ線検出器を用いて定量した。山木屋地区の調査林分では2011年6月から観測を開始し、一方の浪江町では2018年6月から開始した。それらの観測データに基づいて、初期遮断と主に雨水に伴う樹冠から林床への移行過程が林内の放射性セシウムの偏在性に及ぼす影響について解析を行った。事故直後は、樹冠遮断の影響により樹冠下の林床の放射性セシウム存在量が少ないが、樹冠密度が高い地点ほど雨水にともなう林床への移行量が大きな値を示した。一方で、初期沈着から時間が経過し、林内の放射性セシウム移行状況が準平衡状態に近づくにつれて、樹冠通過雨量が多い地点、すなわち樹冠縁で移行量が増加する傾向が認められた。さらに、樹幹流の影響が大きい樹木の基部では林床への移行フラックスが大きく、土層深部への浸透が促進されるため、長期的に林床の放射性セシウムの偏在性を増大させる要因となることが示唆された。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 326-, 2020-05-25
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390003825201638656
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- NII論文ID
- 130007880674
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可