沖縄県における木造住宅建築の増加とその構造

書誌事項

タイトル別名
  • Increase of wooden house construction in Okinawa

説明

<p>沖縄県では戸建て住宅の主流はRC造であり木造は少ない。しかし、木造住宅の着工戸数は2001年の153戸(木造率3.9%)から2017年の1,042戸(同27.7%)へと急増している。そこで本研究では、県内外の建築業者がどのような工法でどれだけの木造住宅を建てているかの実態を調査した。合計44社への聞き取り調査の結果、沖縄県における木造住宅の着工戸数は県内業者と県外業者が同程度の実績となっていることがわかった。ただし、県内業者では年間建築戸数が20戸以下の比較的小規模な業者と20戸以上の中大規模業者が拮抗しているのに対し、県外業者では圧倒的に大規模業者による建築実績が大きいことが判明した。さらに、多くの生産者が2008年以降に木造住宅の建築を開始しており、木造住宅建築に関わる業者数が急激に増加していることもわかった。現状の問題点としては、人材不足、生産者側の取り組み意識の消極性、消費者側の木造住宅に対する不信感などが挙げられる。今後も沖縄県では木造住宅木造着工数の増加が見込まれるが、木造住宅を支える人材の育成や沖縄仕様の家づくりの研究、さらに木造住宅の安全性についての積極的なPR等が必要である。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390003825201672192
  • NII論文ID
    130007880726
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_43
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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