UAVを用いた朝霧高原火入れ茅場の景観モニタリング手法
書誌事項
- タイトル別名
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- Landscape monitoring system using UAV - case study: Asagiri plateau -
抄録
<p>静岡県富士宮市の朝霧高原には,広大な茅場(かやば)としてのススキ草原が溶岩台地上に広がっており,景観的な価値が評価されている。2012年には文化庁によって「ふるさと文化財の森」にも指定され,地域資源として茅場の維持が図られている。当地域では場所によりススキの生育が大きく異なることが知られており,景観と茅場の維持には,ススキの生育の定量的な評価が必要である。近年のUnmanned Aerial Vehicle (UAV)の技術発展により,高解像度かつ高精度の計測が可能になり,ススキを含む草本植物の解析も可能となってきた。本研究では,汎用型UAV(Phantom4 advanced)を用いて高解像度(GSD < 1cm)で空撮した画像から,SfM-MVSの技術用いてDSMを作成し,茅場の優占種であるススキの草丈とバイオマス量の推定を試みた。目視でススキの現存量が明確に異なる2地点に調査地(10m×10m)を設定し,火入れ後の草本生育初期と,生育最盛期に空撮を行い,草丈とバイオマス量を推定した。推定値と現地計測値を比較したところ,おおむね良好な結果が得られたことから,UAVを使った高精度な計測が,ススキ草原における生育モニタリングに適用できると考えられた。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 373-, 2020-05-25
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390003825201708032
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- NII論文ID
- 130007880782
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可