自然条件下におけるヒノキとサワラの種間雑種形成の可能性について

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タイトル別名
  • Occurring of inter-specific hybridization between <i>Chamaecyparis obutusa</i> and <i>C. pisifera</i>

抄録

<p>ヒノキ属のヒノキ(Chamecyparis obutusa)とサワラ(C. pisifera)は、人工交配によって雑種を形成することが知られているが、自然条件下でのヒノキとサワラの交雑の実態を調べた研究はほとんど見られない。そこで本研究では、岐阜大学位山演習林(下呂市萩原町)のヒノキとサワラに対して種内他家交雑および種間交雑による雑種形成の再確認をおこなった。次に、ヒノキとサワラが同所的に分布している岐阜大学位山演習林、付知峡国有林(中津川市付知町)および阿寺国有林(木曽郡大桑村)において、葉や幹の形態からヒノキおよびサワラを識別して各30個体から成木葉を採取した。また、各調査地で成木葉を採取した個体の内3個体から自然受粉種子を採取した。得られた種子を播種し初生葉を観察するとともに、葉からDNAを抽出して、ヒノキとサワラとを判別可能な葉緑体ゲノムのtrnL領域の変異を用いて種判別をおこなった。また、核SSRマーカーを用いてSTRUCTURE解析をおこなってtrnL領域の変異に基づいて分類した各個体の各遺伝子の組成を解析した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390003825201717760
  • NII論文ID
    130007880797
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_450
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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