Phylogenetic position estimation of Manokami larch based on complete chloroplast genome

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抄録

<p>ニホンカラマツ (Larix Kaempferi)は主に日本の中央部に天然に分布しているが、1932年、蔵王山系馬ノ神岳に最北端の天然分布が確認された。馬ノ神カラマツについては、形態がグイマツに類似していることもあり、系統分類を行う必要があった。本研究では、馬ノ神カラマツを含むニホンカラマツ9個体の葉緑体全ゲノム配列を決定し、既に公開されているカラマツ属の近縁5種(グイマツ、チョウセンカラマツ、ヨーロッパカラマツ、シベリアカラマツ、トウカラマツ、各1個体)の葉緑体全ゲノム情報を用いて、カラマツ類の系統樹を再構築した。その結果、馬ノ神カラマツは既存の核ゲノム解析の結果と同様、ニホンカラマツに含まれることが示された。また、馬ノ神岳カラマツと8個体のニホンカラマツの比較から、4サイトのSSR、5サイトのSNP、2サイトのIns/Delの合計11サイトで馬ノ神岳カラマツ特有の変異が検出された。これらの情報は、ニホンカラマツの系統進化研究に有用な知見を提供すると考えられる。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390003825201719808
  • NII論文ID
    130007880801
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_447
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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