静電容量法によるクロマツ根量の非破壊推定

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • A nondestructive measurement for estimating root mass of <i>Pinus thunbergii</i> by electrical capacitance methods

抄録

<p>農作物や樹木の根量(乾燥重量)を非破壊で推定する静電容量法の成果が複数報告されている。対象とする植物の幹と近傍の地中に挿した金属製の杭に電極をあて、交流の電気信号を与えたときに計測される静電容量が根量に比例するというメカニズムで説明される。海外を中心に樹木ではユーカリなどの適用例があり、国内では僅かに果樹への例がある。この手法が他の樹種でも適用可能であれば、様々な分野での利用がなされると考えられる。我々はLCRロガー(日置電機製)を用いて海岸林の再生が行われている福島県でクロマツを対象に静電容量の計測を行った。5本のクロマツの静電容量計測後、根を掘り出してその根量を計測した。根量は47g~613gであった。静電容量と根量の関係をみると高い相関(R2=0.8965)があると考えられた。ただし静電容量の値は、幹に挿す電極の位置や土壌水分で変動することも分かった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390003825201819520
  • NII論文ID
    130007880937
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_548
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ