ヒノキ人工林の50%列状間伐6年後の下層植生遮断が水循環に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effect of understory interception on water cycle of Japanese cypress plantation after 50% strip thinning

説明

<p>本研究は、栃木県佐野市に位置する東京農工大学FM唐沢山における50%列状間伐実施6年後の林床植生が生育した38年生ヒノキ人工林を対象とし、樹冠および林床植生による降雨遮断を評価した。下層植生植被率は、間伐前の8.9〜63.3%から、間伐3年後には92.0〜99.6%と増加した。また、間伐後6年後には下層植生は、平均高さ3.4mであった。樹冠による遮断と下層植生による遮断を分けて観測するため、間伐前から12 x 13mのプロットで樹冠通過雨(雨量計20箇所、樋式集水装置1箇所)および樹幹流(3本)で観測を継続し、下層植生の遮断は20x20mの範囲内で、地上から約30cmに4箇所の樋を用いた下層植生通過雨の集水装置および直径1.3〜5.6cmの下層植生(23本)の樹幹流を計測した。その結果、2018年1〜12月の下層植生通過雨率、樹幹流率、遮断率は、それぞれ81.2%、0.9%、17.9%であった。同時期の上層木のみの遮断率は20.2%であった。一方で、上層木と下層植生のプロット平均funnel ratioは4.6±4.4、37.6±25.5であることから、林床植生の樹幹流が水循環に影響が大きいことが示された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390003825201852416
  • NII論文ID
    130007880984
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_588
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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