小笠原産7植物種に対する南根腐病菌の接種試験
書誌事項
- タイトル別名
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- Inoculation tests with brown root rot fungi to 7 plant species in Ogasawara islands
抄録
<p>南根腐病は,シマサルノコシカケ(Pyrrhoderma noxium)により引き起こされる熱帯・亜熱帯特有の多犯性の樹木病害である.根を介して感染が広がるため大規模な集団感染、枯死が報告されている。沖縄では街路樹や防風林のほか昨年には栽培マンゴーでも被害が報告された。小笠原諸島でも本病による樹木枯死が報告され、固有樹種も宿主として報告されたことから被害拡大が危惧される。本試験では小笠原産樹木への南根腐病菌の病原性を明らかにすることを目的とし、小笠原固有種を含む7植物種(パッションフルーツ、コーヒー、マンゴー、ヒメツバキ、オオバシマムラサキ、シマカナメモチ、シャリンバイ)の苗木5本ずつに接種試験を行い、枯死に至るまで外観観察と生理特性の測定を行った。その結果、7植物種とも接種木では接種後2週間目以降に葉の変色や萎凋が確認され接種後約1か月半のうちに60~100%が枯死した。枯死した個体からは南根腐病菌が再分離され、7植物種すべてに本菌が病原性をもつことが確認された。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 642-, 2020-05-25
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390003825201898880
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- NII論文ID
- 130007881056
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可