熊野地域の小中高の児童・生徒に対する木育プログラムの開発と実施

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タイトル別名
  • Development and implementation of wood education programs for elementary, middle and high school in Kumano

抄録

<p>【背景・目的】森林率88%の熊野地域において主要産業である林業は、木材価格の低迷や担い手不足の深刻化が進んでおり、森林では土砂災害や獣害の温床となるなどの問題が顕在化している。一方で、高校生たちは地域の林業のことを知らずに、熊野地域外への進学や就職を希望している。こういった状況を改善し、持続可能な林業の体制を整えていくことを目的とした。</p><p>【方法】熊野地域の林業に従事する若手で構成される「熊野林星会」とともに、小・中・高校生に対する木育・森林教育プログラムを開発・実施した。林業が社会(地域)の中でどう機能しているか、また、自然・文化的な側面にも触れながら、多面的な理解ができる一貫したプログラムの構築を心がた。特に、市場での取引と製材における重要な要素である“目利き”と“木取り”に関しては、グループに分かれて得点を競う“セーザイゲーム”を作製し実施した。</p><p>【結果・考察】熊野林星会と三重大学の共同実施による、木育プログラムを継続実施していくための協力体制を構築した。今後は、本プログラムの効果(教育的な効果に加え、林業に及ぼす効果等)を把握するための調査・研究が必要と考えられる。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390003825201917312
  • NII論文ID
    130007881082
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_64
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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