スギ林の地上部に生息する線虫の群集構造
書誌事項
- タイトル別名
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- Community structure of nematodes inhabiting in the aboveground part of a cedar forest
抄録
<p>スギの枝葉は枯死した後も樹上に存続するため、林床に落下する前から微生物による分解が開始される可能性が高い。線虫は摂食を通して微生物(細菌,真菌)量に影響を与えるので、枯死したスギの葉の分解に関与すると考えられる。本研究では、スギ林の地上部に生息する線虫群集を明らかにするため、スギの異なる基質に分布する線虫の群集構造を調べた。三重県のスギ林分1 ha内からスギ5個体を選び、各個体の生葉、枯死葉、樹皮、リターを採取した。生葉、枯死葉、リターを各10 g、樹皮20 gを用いて線虫をベルマン法により分離し、光学顕微鏡下で観察した。線虫を属レベルまでで同定した後、口部形態により細菌食性、真菌食性、雑食性、植物食性、捕食性に類別した。線虫頭数はリター、樹皮、枯死葉、生葉の順で多く検出された。樹皮において真菌食性のAphelenchoididae(84~89%)が最優占した。スギの基質から検出された線虫の群集構造は相互に有意に異なった。以上より、スギ林の地上部に生息する線虫は林床で多数生息し、環境の異なる基質に適した群集が形成されると示唆された。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 638-, 2020-05-25
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390003825201920512
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- NII論文ID
- 130007881084
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可