最近5年間の四国4県の民有林における獣害対策

DOI
  • 米田 令仁
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所四国支所
  • 志賀 薫
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所四国支所

書誌事項

タイトル別名
  • Implementation of wildlife management at private plantations during the last five years in Shikoku Island

抄録

<p>四国では鳥獣による植栽苗への被害が顕著になっており、多くの対策がとられている。本研究では、四国4県の再造林に対する鳥獣害対策の現状を、過去5年間の民有林の再造林と鳥獣害対策を対象とした造林補助事業実績のデータを用いて明らかにした。分析の結果、民有林の再造林の件数が最も多かったのは愛媛県で次いで高知県、徳島県、香川県となった。一方、鳥獣害対策の件数が1番多かったのは 徳島県で、再造林の件数と同数の鳥獣害対策が実施されており、ほとんどの再造林地で鳥獣害対策が必要な状況であることが分かった。また、徳島県では防護柵の設置件数よりもツリーシェルター設置件数のほうが多かったが、設置された事業地の合計面積は防護柵のほうが大きかった。2番目に鳥獣害対策の件数が多かったのは高知県で、次いで愛媛県であった。高知県と愛媛県では鳥獣害対策がとられている地域とそうでない地域とがあり、また、防護柵が多い地域、ツリーシェルターが多い地域があるなど、鳥獣害対策の実施や選択される対策の種類に地域性があることが確認された。香川県では再造林地での鳥獣害対策は実施されておらず他県よりも被害が少ない状況であった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390003825201926016
  • NII論文ID
    130007881094
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_716
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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