ブラジル・サンパウロの外国移民と新たな治安対策
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- 近田 亮平
- アジア経済研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- Foreign Immigrants and the New Security Measures in São Paulo, Brazil
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説明
<p>サンパウロ州はブラジルのなかでも外国移民を多く受け入れ、州都であり南米最大の都市サンパウロ市では現在でも多くの外国人が居住や往来をしている。一方、ブラジルは治安が劣悪なことで知られているが、サンパウロ州の警察は1990年代以降、日本の交番システムをベースにした施策も含め、地域コミュニティを重視する治安対策を実施している。本稿では、サンパウロ市の外国移民が多く居住・労働する地区でのフィールド調査をもとに、新たな治安対策が試みられるなか、犯罪に巻き込まれる可能性も高い外国移民がどのような状況にあるのかを究明する。そして、犯罪の予防には地域コミュニティに関する情報の共有が重要であり、新たな治安対策は情報共有のネットワークを構築しようと試みているが、外国移民は情報共有の場との関係性が希薄である現実を指摘する。</p>
収録刊行物
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- ラテンアメリカ・レポート
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ラテンアメリカ・レポート 37 (1), 52-69, 2020
独立行政法人 日本貿易振興機構アジア経済研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390003825203066880
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- NII論文ID
- 130007882983
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- ISSN
- 24340812
- 09103317
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可