「カレツキ的転回」(カレツキの「コペルニクス的転回」):有効需要の原理
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- 松谷 泰樹
- 中央大学経済学部
書誌事項
- タイトル別名
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- The Kalecki Revolution, or Kalecki's Copernican Revolution: The Foundation for the Principle of Effective Demand
抄録
<p> 貯蓄が投資を決めるものとされているKalecki (1929b) と,投資が貯蓄を決めるものとされているKalecki (1933b) との間において,貯蓄と投資の関係について180度転回する「コペルニクス的転回」,すなわち,「カレツキ的転回」とでも呼ぶことができる理論的転回が見られる。その「転回」によって,貯蓄と投資の均等は,所得とのかかわりによってもたらされるものであることが明らかにされる。それは,資金供給としての貯蓄は,利子率の調整によって,投資の資金需要に振り向けられ,貯蓄と投資は均等するものとされている,「セイの法則」に支配された「古典派」経済学とは異なる理論である。つまり,この「カレツキ的転回」によって,有効需要の論理に基づき国民所得水準の決定を示すマクロ経済学が誕生しうるための,経済学史上決定的な意味をもつ基盤が成立していることが示されているのである。</p>
収録刊行物
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- MACRO REVIEW
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MACRO REVIEW 32 (1), 20-39, 2020
日本マクロエンジニアリング学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390003825203598976
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- NII論文ID
- 130007883935
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- ISSN
- 18842496
- 09150560
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可