脳動脈瘤塞栓術を目的とした液滴形成シミュレーション

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タイトル別名
  • Droplet Formation Simulation for Cerebral Aneurysm Embolization
  • ノウ ドウミャクリュウ ソクセンジュツ オ モクテキ ト シタ エキテキ ケイセイ シミュレーション

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抄録

脳動脈瘤の破裂によって発症するクモ膜下出血の予防術式として,海外では液体塞栓術も行われているが,国内では安全性の観点から未認可である.著者らは液体塞栓術の安全性を検証するため,粒子法を用いた液滴形成シミュレーションを開発した.液体塞栓術で使用する塞栓材は水に比べて高粘度であり,安定的な解析にはフォン・ノイマン条件を満たすように時間の刻み幅を微小に設定する必要があるため,解析には多大な時間を要する.そこで本研究では,ナビエ・ストークス方程式の粘性項を陰解法化することで時間刻み幅の制約を緩和した.カテーテルを模した円管から脳動脈瘤を模した水槽に塞栓材を注入するシミュレーションを行ったところ,物理実験と同じ液滴の形成を確認することができた.

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