長期入院統合失調症者の対人関係機能に陰性症状が与える影響

書誌事項

タイトル別名
  • The influence of negative symptoms on interpersonal relationship dysfunction among long-term hospitalized patients with schizophrenia:
  • 長期入院統合失調症者の対人関係機能に陰性症状が与える影響 : 対人関係機能の障害と陰性症状の重症度に関する探索的研究
  • チョウキ ニュウイン トウゴウ シッチョウショウシャ ノ タイジン カンケイ キノウ ニ インセイ ショウジョウ ガ アタエル エイキョウ : タイジン カンケイ キノウ ノ ショウガイ ト インセイ ショウジョウ ノ ジュウショウド ニ カンスル タンサクテキ ケンキュウ
  • An exploratory study on interpersonal relationship functional disorder and severity of negative symptoms
  • ~対人関係機能の障害と陰性症状の重症度に関する探索的研究~

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抄録

要旨:長期入院者を精神障害者社会生活評価尺度(LASMI)で評価した対人関係機能の障害とBrief Negative Symptom Scale(BNSS)で評価した陰性症状の重症度との関連を検討し,障害の有無を判別するBNSS得点カットオフ値を探索的に算出した.対象者は1年以上精神科病院に入院する統合失調症者で,分析には順序ロジスティック回帰分析,ROC曲線を使用した.結果,分析対象は53名となりBNSSと関連が認められカットオフ値が20以下であった項目は自主的な付き合い,30~40の範囲内にあった項目は自発性,友人付き合い,40~50にあった項目は主張,応答,発話の明瞭さであった.障害の有無を判別する陰性症状の重症度は,各対人機能によって異なる可能性がある.

収録刊行物

  • 作業療法

    作業療法 39 (4), 450-458, 2020-08-15

    一般社団法人 日本作業療法士協会

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