アプリケーションQoEに基づいた基地局スケジューリング方式の提案
書誌事項
- タイトル別名
-
- Cross Layer Downlink Packet Scheduling Method based on Application QoE
抄録
モバイルネットワークの進化・普及により,モバイル通信が重要な社会のインフラとなり,利用されるアプリケーションも多岐に亘っている.これまでモバイルネットワークではアプリケーションを考慮せず,端末の電波状態や電波資源の利用効率により,電波資源(リソースブロック)の割り当てを行ってきた.多様なアプリケーショントラヒックが混在するモバイルネットワークでは,アプリケーションごとの通信品質の確保が重要になってくる.本論文では,アプリケーションごとの特性に基づいた基地局の無線リソース割り当て方式(スケジューリング方式)を提案する.提案方式では,体感品質(QoE)が一定以上であると通信に満足するが,それ以下になると通信状況に不満を感じるユーザが増加するため,QoEを一定以上となるユーザ数(許容端末数)を増やすことを目的とし,端末が利用しているアプリケーション及びアプリケーションの状態に応じて,割り当て優先度を決定する.端末が移動しながらビデオストリーミングとWeb閲覧を行う環境を想定したシミュレーションにより,提案方式は従来方式と比較して,Web閲覧端末の平均QoEを最大1.48ポイント向上できること,ビデオ視聴端末とWeb閲覧端末の許容端末数を最大2.1倍増加させることができることが分かった.
収録刊行物
-
- 電子情報通信学会論文誌B 通信
-
電子情報通信学会論文誌B 通信 J103-B (9), 391-406, 2020-09-01
電子情報通信学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390003825209070336
-
- ISSN
- 18810209
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可