アプリケーションQoEに基づいた基地局スケジューリング方式の提案

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タイトル別名
  • Cross Layer Downlink Packet Scheduling Method based on Application QoE

抄録

モバイルネットワークの進化・普及により,モバイル通信が重要な社会のインフラとなり,利用されるアプリケーションも多岐に亘っている.これまでモバイルネットワークではアプリケーションを考慮せず,端末の電波状態や電波資源の利用効率により,電波資源(リソースブロック)の割り当てを行ってきた.多様なアプリケーショントラヒックが混在するモバイルネットワークでは,アプリケーションごとの通信品質の確保が重要になってくる.本論文では,アプリケーションごとの特性に基づいた基地局の無線リソース割り当て方式(スケジューリング方式)を提案する.提案方式では,体感品質(QoE)が一定以上であると通信に満足するが,それ以下になると通信状況に不満を感じるユーザが増加するため,QoEを一定以上となるユーザ数(許容端末数)を増やすことを目的とし,端末が利用しているアプリケーション及びアプリケーションの状態に応じて,割り当て優先度を決定する.端末が移動しながらビデオストリーミングとWeb閲覧を行う環境を想定したシミュレーションにより,提案方式は従来方式と比較して,Web閲覧端末の平均QoEを最大1.48ポイント向上できること,ビデオ視聴端末とWeb閲覧端末の許容端末数を最大2.1倍増加させることができることが分かった.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390003825209070336
  • DOI
    10.14923/transcomj.2020jbp3008
  • ISSN
    18810209
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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