小児脳腫瘍における<i>ALK</i>,<i>ROS1</i>,<i>NTRK</i>融合遺伝子について

  • 中野 嘉子
    国立がん研究センター研究所脳腫瘍連携研究分野

書誌事項

タイトル別名
  • Fusion genes <i>ALK</i>, <i>ROS1</i>, and <i>NTRK1/2/3</i> in pediatric brain tumors

この論文をさがす

説明

<p>受容体チロシンキナーゼをコードするALKROS1NTRK1NTRK2NTRK3が形成する融合遺伝子は,様々ながん腫で報告されており,分子標的薬の研究や臨床応用も進められてきた.近年,これらの融合遺伝子が小児脳腫瘍においても比較的高頻度に検出されることが明らかにされた.特に乳幼児の神経膠腫において頻度が高いが,他の稀な病理組織型の症例からの報告も増えつつある.また2019年には本邦でもNTRK阻害剤が小児固形腫瘍に対しても使用可能となった.これまでの知見をふまえた上で,今後,さらなる分子標的薬の臨床応用が求められると同時に,融合遺伝子を有する症例の病理像や臨床像,分子標的薬の適応となる症例の選択や最適な使用法,耐性化の機構やその対策が明らかにされていくことが求められる.</p>

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390004222612714496
  • NII論文ID
    130007896202
  • DOI
    10.11412/jspho.57.85
  • ISSN
    21895384
    2187011X
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ