工学分野のゼミにおいて指摘された資料の引用・解釈に関する問題点とその特徴

書誌事項

タイトル別名
  • Issues and Characteristics of Quotation/Interpretation in the Engineering and Technology Field Seminars
  • 工学分野のゼミにおいて指摘された資料の引用・解釈に関する問題点とその特徴 : 留学生の口頭発表と質疑応答を事例として
  • コウガク ブンヤ ノ ゼミ ニ オイテ シテキ サレタ シリョウ ノ インヨウ ・ カイシャク ニ カンスル モンダイテン ト ソノ トクチョウ : リュウガクセイ ノ コウトウ ハッピョウ ト シツギ オウトウ オ ジレイ ト シテ
  • Using Oral Presentations and Q&As of Foreign Students
  • 留学生の口頭発表と質疑応答を事例として

この論文をさがす

抄録

本研究は、工学分野のゼミにおける留学生の口頭発表および質疑応答を事例として、質疑応答において資料の引用・解釈に関する問題として指摘された点とその特徴を検討した。その結果、「情報の出典の不明瞭さ」「主張の裏付けとしての資料不足」「先行研究の位置付け方」についての指摘が観察された。特に「主張の裏付けとしての資料不足」「先行研究の位置付け方」への指摘は、資料の引用に関するルールの不適切さではなく、研究価値を高めるための適切な資料の引用・解釈が不足していたことを問題視したものであった。つまり、指摘された問題の箇所が局所的な問題に留まらない論文全体の価値と密接に関連した部分であり、資料の引用・解釈を適切に行うことが自らの研究の価値を高めることが指摘されていた。このような効果的な資料の引用・解釈は、自らの研究を価値づけるために、研究の最終段階で特に必要なものと考えられ、資料の引用・解釈の教育が研究の様々な段階において必要であることを示唆している。

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ