看護学生のケア時における思考・感情の特徴と自己一致との関係

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  • Characteristics of Japanese Nursing Students’ Thoughts and Feelings During Caring and Relations of Their Thoughts and Feelings to Congruence

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抄録

<p>〔目的〕本研究は,ケア時の思考・感情と自己一致との関係を明らかにし,対象との援助関係形成のための教育上の示唆を得る事を目的とした。</p><p>〔方法〕看護大学生86名を対象に,ケア時の思考・感情と自己一致の有無に関して自記式質問紙調査を行った。</p><p>〔結果〕ケア時の思考・感情と自己一致との関連において強い有意差がみられた。また,自己一致「無し」時の感情の構造として,【自己の肯定的感情】【自己の否定的感情】【相手への肯定的感情】【相手への否定的感情】が抽出された。自己一致「有り」時の思考の構造として,【自己のケア技術力への反省的思考】【自己の気配り力への反省的思考】【相手の状態を再確認する思考】【相手の状態を改善しようとする思考】が抽出された。</p><p>〔結論〕ケア提供時の自己一致は「感情」よりも「思考」の場合に多く体験されていた。ケア時の援助関係形成に向けて,自己一致有りの「思考」や自己一致無しの「感情」に特徴があることが示唆された。</p>

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