DNAバーコーディングを用いたアンブレラ種2種の食性解析を通した西表島生態系の保全 ―イリオモテヤマネコ研究グループ―
書誌事項
- タイトル別名
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- Diet analysis of two umbrella species using DNA barcoding to conserve the ecosystem of Iriomote-jima Island ―Iriomote Cat Research Group―
抄録
<p>本研究は,琉球諸島南西部西表島の生態系全体の維持,保全を効率的に行うことを目指して,西表島の頂点捕食者でありアンブレラ種である,絶滅危惧種イリオモテヤマネコとカンムリワシの餌資源の観点から2種の生息環境の保全を効果的に行うための基礎資料を蓄積することを目的とした.近年開発され,野外動物に適用され始めた食性解析法であるDNAバーコーディングを用いることで,両種の食性を詳細に解析した.冬季,夏季に2種の糞を採集し,糞中のDNA解析によって餌動物種を同定した.その結果,それぞれの食性についての先行研究に比べ,多数の餌動物を種まで特定することができ,本手法の有効性が確認された.両種とも多種多様な餌動物を利用し,特にカエル類,トカゲ属,クマネズミ,鳥類,ベンケイガニ,トビズムカデの重要度が高いことが分かった.今後,2種の保全を目指し,これらの餌動物の多様性や生息個体数,生物量を維持していく必要がある.</p>
収録刊行物
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- 自然保護助成基金助成成果報告書
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自然保護助成基金助成成果報告書 29 (0), 238-248, 2020
公益財団法人 自然保護助成基金
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390004222628960000
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- NII論文ID
- 130007919032
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- ISSN
- 21897727
- 24320943
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可